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2004年12月10日

Yahoo!が発表するYST対策の極意:ヤフー株式会社リスティング事業部検索企画室プロダクトマネージャーの宮崎光世氏

Yahoo!検索の技術的な側面

ヤフー株式会社リスティング事業部検索企画室プロダクトマネージャーの宮崎光世氏がYahoo!検索の技術的な側面を解説しています。
大切な部分をまとめると以下のようになります。

フロントエンドとバックエンド

Q.現在、どこまでが米国YSTの領域で、どこからがYahoo! JAPANの領域なのか?
A.バックエンド部分は米国のYSTが中心になって研究・開発し、フロントエンドの部分はYahoo! JAPANが取り扱っています。

検索エンジンは、フロントエンドとバックエンドという2つの部分に分かれています。
フロントエンドは、お客様の検索を受け付けるシステムで、インターフェイスや結果の表示など、目に見える部分を取り扱っています

一方、バックエンドは検索語に対して、どういった結果を返すか、という部分をやっています。
いわゆる検索エンジンの基幹部になります。バックエンドから送られてくる検索結果はHTMLではなく、データです。
それを再び画面に表示する形に作り直すのがフロントエンド、ということになります

SEO対策は機械だけでなく、人のチェックも

――商業サイトでよく行なわれている、検索エンジンで上位に表示させるテクニック、いわゆるSEOに対しては何か対策を取られていますか?

宮崎:中身があるかないか、それによります。結局はお客様の欲しい情報を返さなければダメなのです。SEOがすべてダメ、ということではありません。情報があるのに、ページの作り方が悪いので見つからないような場合はSEOをして見つかるようにしたほうがいいと思っています。

――明らかに検索語から離れたサイトが出てくる場合は?

宮崎:2種類の対応があります。SEOを悪用したサイトについては、YSTの技術で自動で分析して検索結果から省く、という機械の部分と、スタッフが見て落としていく人力の部分もあります。もちろん、Webサイトは全体が何十億という規模ですから、人力も限界があります。人と機械、両方の力でやらなければなりません。そうした不要な結果を省くと同時に、検索精度を上げなければなりませんから、検索エンジンをどういうセッティングにするのか、どういったアルゴリズムを組むのか、そこに尽きると思います。

――逆に、探しているページがなかなか出てこない、というケースもありますよね。

宮崎:みなさん、検索エンジンには「魔法」があると思ってるんです(笑)。自分のページの内容と関係なく、検索エンジンが勝手にお客さんを連れてきてくれると。でも実際、検索エンジンがサイトを評価する際には、そのサイトにあるテキストか、そのサイトに対して貼られているリンクのまわりのテキストしか手がかりがないわけです。そういった意味では、ある程度検索されることを意識してページを作らないと、検索エンジンでも見つからない、ということはあり得ますね。

よくネットでは「Yahoo!の都合で特定のサイトをリストの上位にしたり、下げたりしているのでは」などと噂されることもありますが、今の検索エンジンの仕組みから考えると、とてもじゃないですが、そんな簡単なものではない。1人の意志で、検索結果をいじるようなレベルのものではないのです。
今や検索エンジンの競争は、技術の総合競技になっていると思うんです。第一、これだけのデータベースを作るためのサーバーを運用するだけでひとつのチャレンジなわけです。それだけでなく、クローリング技術、インデックスの作成、リンクの分析、ランキング技術、膨大な検索要求をさばく技術……すべてが最先端で科学的で、そしてプロフェッショナルの世界です。科学理論や技術がビジネスに直結する、最もエキサイティングな分野といえます。
[出典]:http://internet.watch.impress.co.jp/static/column/yst/2004/12/10/
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投稿者 googlehack : 2004年12月10日 17:49

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